デザインの用語で「トーン&マナー」略して「トンマナ」というものがありますが、つくるもののいわゆる「見ため」を表す言葉です。
「今回はどんなトンマナが合うだろう」といった話を制作側ではするのですが、ご担当者様によっては(ロゴやフォントのガイドラインとは別に)過去の制作物にならって「うちの会社はこんな感じ」という枠を何となく定めてしまっている方もいらっしゃいます。
しかし時にはその「こんな感じ」から抜け出して、大胆にトンマナを変えてみるのも効果的です。
歴史だから歴史番組っぽく、伝統だからおごそかに…… そんな思いから一度離れて、大胆に見た目を変えてみる。
そうすることで逆に「守るべきものは何なのか」と見つめ直す機会も生まれ、もともとの個性がより強靭に打ち出されることもあるのではないでしょうか。
最初は枠をつくらずに自由に考えるところから、始めていければとても嬉しく思います。